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表題:香港〇〇〇〇|出展ご依頼の件
日時:2020年7月17日

李さん、いかがお過ごしでしょうか。

 ニュース報道を通じ、すでにご存知かと思いますが、香港では先ごろ「香港国家安全維持法」が可決されました。我々は同法について慎重に検討した結果、抗議デモのスローガンやその場面が含まれる「大時代」シリーズの展示には、大きなリスクがあると考えました。当然のことながら、我々にとって、李さんや他の出展アーティスト、ならびに全てのスタッフの安全確保は最も重要な事柄です。しかしながら、我々は同時に、創作の自由が狭められることに対し憤りを覚えます。そのため、法令に抵触しない原則のもと、芸術創作及び教育に対するこの法令の影響について、考えを示すことができないか、構想を練りました。

 我々は、以下のスタイルによって、李さんの作品を「表現」できないかと考えています。我々は、展示予定だった版画作品の代わりに、同じ枚数、同じサイズの白い紙を準備します。また、本来予定されていた展示場所(入り口の脇)や作品の説明、小冊子もそのまま留めます。こうすることで、作品が展示できない原因を参観者にしっかり理解してもらおうと考えました。こうしたスタイルについて、どのような考えをお持ちになったでしょうか。是非、ご意見をお聞かせください。

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