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淡江中学出身者と二・二八事件:台湾郷土文学の巨星——鍾肇政 続

鍾肇政は決して、二・二八事件を忘れることはありませんでした。1987年に戒厳令が解除され、1993年に出版された『怒涛』は、『台湾人三部曲』の「四作目」といえる作品です。『怒涛』は、二・二八事件の間、若者が国民政府軍を攻撃したことや、台湾人エリートが逮捕されたことなど、第二次大戦後の台湾社会が描写されており、台湾と中国の文化的対立を浮き彫りにしているほか、小説の登場人物を通してアイデンティティの探求もなされています。


鍾肇政は台湾文学に多大な貢献をし、客家文化や文学、そしてテレビやラジオで客家語の使用を求める運動にも尽力しました。2020年5月16日、桃園龍潭の自宅で96歳の生涯を終えました。その台湾文学への功績により「台湾文学の母」と讃え、称されています。

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